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2020-01-03

肉骨茶(バクテー)にまつわるミステリアス漢方達

私がマレーシアのお土産に買ってきたバクテーのスパイスセットで、母が早速バクテーを作った。お土産に売っているバクテーの素は、雑誌やブログでいろんな人々が「うまく再現できない!!」ということで期待も薄かったのだが、そこはさすが料理への探究心が半端ない母。

美味しかった。
しかも、味の再現率も高かったのだ。

もちろん、粉とかではなくスパイスそのものが入っている高いバクテーハーブセットを選んだので、味もそれなりになってもらわないと困るのだが、それを抜きにしても美味しかった。母えらい!!!私だったらこんな風にできない。

バクテーの材料や味はお店によっても全然違うので一概に言えない。だが、クアラルンプールで有名なインビ駅の近くにある屋台街の新峰肉骨茶のお店の味に近い、漢方の苦味がなく、スープの味もコクがあって優しくて、鳥だったり豚のスペアリブだったり(肉は割となんでも良いしどの部位でもいい)の肉が自然にほぐれていくような、身体に滋養が染み渡る感じ。半生乾きのナツメもよくにえていて、パッケージの漢方だから美味しくないのではと思ったが、口の中で優しくホロホロな崩れ方をして最後に甘みの余韻が残り、良い仕事をしている。

新峰肉骨茶(クアラルンプール/インビ駅から徒歩15分くらい)
マレーシア・クアラルンプールの名店「新峰肉骨茶」で本場のバクテーを味わう! – macaroni

はあああああああ、美味しい。
・・・・・・・・でも、待って。

 

味付けはバクテーの素だったから、一回しかできないじゃん!!!
まだ全然バクテーのことよく知らないのに!!

気づいたら、携帯をいじりはじめた母。何をしているのかと思えば、検索でバクテーの作り方を調べている。そして、15分ほど経って母が言った。

「どのバクテーの作り方のレシピも、味付けが「バクテーの素を入れる」って書いてある。もうっ!こんなん、天丼の作り方を調べたらレシピに「天丼屋さんに電話をかけて出前を頼む」って書いてるようなもんやん!!」

まあ、仕方ない。味の素を買えばいいだけなのに、わざわざ一から作ろうなんて変人は普通はいない。
そう、「普通」は。
だが、残念ながら普通でない私たち親子は、英語と中国語で書かれたパッケージの原材料を解読しつつ、ひとつひとつ調べることにした。

まずはいつもの外国料理の調査のように、できるだけたくさんのレシピを収集・比較して、材料と工程でメイン(料理の味の核を構成する)とサブ(お好みで増減可能)を特定する作業から。だいたい日本語で載っていなくても英語で調べればだいたいわかるやん?と私が英語で調べ始めたところ、それなりに何パターンかのレシピが見つかったものの、英語ではわからない中国の専門的なスパイスハーブが出る出る。ハーブ・スパイス検定1級、かつスパイス・アドバイザーとスパイス・インストラクターの資格を持っている私のなのに(ただの持ち腐れ)、全然わからない笑。

中でも一番ミステリアスだったのが、「黄精」とか「玉竹」と言われるものだ。英語では、Polygonatum odoratumとか、Solomon’s Sealとかで出てくる。玉竹を日本語で調べると、「アマドコロ」と出てくる。

・・・・・アマドコロ?

母「(夢枕さんの小説の)安倍晴明がたまに使っていたらしい幻覚とか夢うつつになる草じゃない?」

煎じ薬を少しばかり口にするだけで、あくがれ出づる私の魂はあの世とこの世を彷徨いふ〜らふら、ってそれはハシリドコロでしょーが。

アマドコロなんて日本にあるのかしら、と思って調べていたら、なんと養命酒のホームページに記載があった。

元気通信|生薬百選

ほほう、黄精と玉竹は同じものかと思っていたら違ったのね。黄精のほうはナルコユリなのか。アマドコロじゃなくてよかった。黄精といえば、中国の本に出てくる強壮薬のイメージが強いんだけど笑。

削って乾かしたものだから、実際に売っているのはこんな感じ。

2019年9月実施の東京ツアーの最後に打ち上げで行きたかったが時間がなかった池袋の「マレーチャン2」にも材料が載っていた。

やはり、インスタントではなく自力でつくったもののほうが風味豊かだそうだ。こちらに記載があるのは、私が買ったインスタントのハーブセットとほぼ同じ構成物。ナツメ美味しかったなあ。当帰も使っていたのか。宇陀は大和当帰が有名だから、それを使えたら良さげだな。

あとは、がっつり煮込むことが大事。母が出来たと言って食べた時はスープは美味しいが肉に味が染み込んでいなくて淡白で、それから時間をおいて温め直して4回くらい煮込んでやっと想定していた味にたどり着いた。その頃にはスペアリブの肉も骨をつついただけで自分で剥がれ落ちるようなトロトロぶりだった。

まずはハーブスパイス集めから。集めにくいのは川芎、党参、玉竹くらいかな。Amazonは高いから比較的お手頃にたくさん買えるところがあればいいんだけれど、、、、日本だと中華街ぐらいかなあ。

ご存知の方いらしたら教えてくださいませ💕

というわけで、ミカドニスタンの正月(喪中ですが)は正月明けの満中陰のための部屋の片付けと、バクテー談義で終わるのでした。

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