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2017-10-11

世の中はノマド化していると言われながら、未だにアナログが主流なイベントへの憂鬱。

奈良に戻ってきてからずっとイライラしていることがある。

参加したいイベントがたくさんあっても、家を動けない。 
動けたとしても、遠くて行けない。
イベントの主催にしても、共催できる人が近くにいない時に諦めざるを得ない。 
そうすると面白い方に出会える機会も、新しい学びも減ってしまう。
本当に残念である。

面白いと思うイベントの開催頻度や稀少性を考えると、圧倒的に都市での開催に偏っている。しかもそれは「わかりやすくオープンにされている」イベントだ。クローズドでは、もっと地域での面白いイベントが開催されていたりするのだろう。とりあえず、わかりやすくSNSでオープンになっているイベントのほとんどがリアル開催だ。

東京にいた時は全く不思議に思わなかった。自分でも当たり前にリアルだけのイベントを開催して、当たり前に面白いと思うイベントに参加していた。日本にいて東京で手に入らない情報も学びもイベントもないと思っていた。面白い地方の活動情報でさえ、東京で手に入る。どんどん自分で参加して、どんどん興味を広げていけた。そういう興味が湧いたイベントにフラッと参加できるような環境と状態であったために、その前提についてそれほど疑う必要はなかった。

それが、奈良に戻って来てみると、出回る情報の量も頻度も極端に少ない。きっと私の知らないところで知る人ぞ知る面白い取り組みや活動、人々がたくさん存在するに違いないが、イベントの開催やコミュニティなどのオンラインから知れる情報というのは存在しながらも極端に露出が少ないので慣れて来ないと気づきもできない。知人を仲介としたセミクローズドなイベントが多い実感がする(リアルで人に紹介してもらっていく「わらしべ」スタイルは好きだから一つの方法としては良いのだが時間がかかる)。だから、把握するのにある程度時間も努力も必要となる。さらに、奈良の中もそうなのだが、奈良の外もそうである(この場合、「奈良」というのは私が現在住んでるから引用しているだけで特に深い意味はない)。大阪でのイベント、滋賀でのイベント、名古屋でのイベント、東京でのイベント、などなど日本全国のイベントについても冒頭の通り、遠くて参加できないし、都市圏に住まなくなったらイベントの招待自体がまず来ない。

大人数のインタラクティブなイベントであれば、映像参加は難しいだろう。しかし、レクチャー系や、小規模イベントであれば現代の技術であれば十分オンライン参加できる。それでオンライン参加者から参加料をいただいても何の問題もないし、映像を放映するだけで追加の収入が主催者には入る。また、参加者には選択肢が格段に増える。子守しながらの主婦の人、私のような介護をしている人、物理的な距離感があって参加を諦めていた人、そして言語の壁を越えれば海外の人たちにも機会が広がる。

技術も進歩している。zoomのような画面やチャットの共有できる会議システムもあるし、paypalやanypayなどのようなオンラインでの送金も可能であるし、やろうと思えばたくさんの選択肢がある。また、それらの多くが機能制約を気にしなければほぼ無料で使える仕組みである。

放映にあたり、著作権や肖像権などの問題はあるが、参加者を映さない、ゲストや参加者に了承を得る、後から無料で拡散できない仕組みを作っておく、などなどやり方は色々あると思われる。そして、こういった懸念についてはyoutubeなどでこれだけ個人の掲載する映像が出回っている世の中で、今に始まった問題ではない。実践で学んだり、調べたり、法律相談したりしながら何とでもなる。

そういう背景を踏まえて、参加したいと思ったイベントが、オンライン参加や単なる映像中継でも耐えられると思った場合に「後から映像の公開はないんですか?、もしくは当日にオンライン参加枠は検討いただけないでしょうか?今後でも構わないんで。」と相談してみると、ほぼ100%の確率で「そういったことは想定していない」「調整が面倒だからやらない」「設営がわからない」「いつか主流になったら検討するかもしれない」「そんなに参加したいなら旅費払ってここまで来い」「やったことないからやらない」と回答されてきた。

特に最後の「やったことないからやらない」って何やねん!!!
今あることの全部が、最初は誰もやったことないわ(笑)!
あと介護や育児的な視野からいうと、「物理的に外出できる自由があるなら苦労せん」と思う。金と距離だけの問題ちゃうし。

リアルの参加者、リアルの会場、リアルのゲスト招致には物理的な限界がある。それが例えばFaceBookでなら、wifiさえあれば誰でもどこでもオンライン中継できる。それで質に差が出るというなら、参加費に傾斜をつければ良い。イベントだけでなく、コミュニティだって同じことだと思う。変な話、リアルをなくしてしまえば、会場費だっていらなくなる(料理教室などリアル会場があった方がいい場合もたくさんあるが、トークイベント程度ならいらないかもしれない)。名刺交換できひんやんか、というニーズについては、終了後にアカウント単位でFBやメールアドレス交換したらいいじゃないかと思う。

わかってない。
世の中はモバイル社会になっている、とか言いながら、実態はまだまだアナログどっぷりであると思う。

リアル限定が悪いと思ってるわけじゃなくて、リアルは大事だが、クローズドになってしまってせっかく素敵なイベントなのにお互いの機会損失になっていることがあると思うのが残念であるのと、話してもピンときてもらえないことに腹がたつ。(リアル限定である必要性や制約があるイベントなら、もちろんそれは別である。)

だったら、やったことないけど自分でやってみるもん!
と思ってやって見たのが先日の、さえこさんをお誘いして実施した「旅語り」のリモートイベントである。

【Event】わらしべ旅語り:旅が生み出す「隙間」とは?「旅」とは何かを探る夕べ。

会場なし、メインスピーカー同士は遠隔で参加、参加者も全員遠隔参加。送金も、会話も、情報共有も全てオンライン。イベント終了後の録画映像の購入枠の設置。そして、フレンドクラウドシステムを活用したプロジェクト支援のプチクラウドファンディング。そこからの遠隔でのコミュニティネットワークと情報共有の模索。最終的にはリアルでの再会もあり得るだろう。

今までは、リアルのイベントはたくさんやらせてもらってきた。また、リアルと並行した映像公開のイベントも何度か実験的にやらせていただき、そちらのニーズが意外と大きいことも学んできた。そして、今回の取り組みはそれに加えて「リアルの会場なし、メインスピーカー同士でそもそも遠隔」だ。

初めてのことで不手際などもあったものの、「このやり方が有効である」という十分な手応えがあった。なので、色々な方向性で旅や文化体験と絡めて実験しながらノマドイベントを模索していきたい。そうすることでより豊かな出会いや学び、多拠点化のための選択肢が増えていくと思う。

そういう意味では、人や社会のノマド化につれて、イベントも「ノマド化」していく時代なんじゃないか。

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