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2015-02-10

〜「満場総立ち」〜 喝采のメカニズムの考察について

 

 

とある理由で、喝采を研究することになり、
日本で言う処の「満場総立ち」、
いわゆる「スタンディングオベーション」
について考察することとなった。

「スタンディングオベーション(Standing ovation)」とは・・・
演奏会やイベントなどで、観客が立ち上がって拍手を送ることであり、<font color=”#FF0000″>素晴らしい演奏や演技、プレーに感動した観客による最大限の賛辞である</font>。

1743年、ロンドンでヘンデルのオラトリオ「メサイア」が時の国王ジョージ2世の前で演奏された際、その中の1曲であるハレルヤ・コーラスを聞き、その素晴らしさに圧倒されたジョージ2世が立ち上がって拍手を送り、その行為に周りの観衆も<font color=”#FF0000″>つられて立ち上がり拍手を送った</font>ことが、スタンディングオベーションの起こりとされる。このように、スタンディングオベーションとは、<font color=”#FF0000″>自らの感動や賞賛の念を素直に表した行為である。</font>  ・・・・・Wikipediaより

すなわち、スタンディングオベーション(以下「スタオベ」と略)は、
ただ感動や芸術を享受するしかない観客の、観客による、観客のための
たった一つの身体を張った自己表現の手段であり、その表現に感化された
隣の観客が新たに感動を表現し、さらに隣の観客を感化するという、
密閉空間ならではの非常に感染性の高い、ある種の「集団熱」なのである。
そしてそれは、表現の伝え手である舞台上のプレイヤーの情熱と、自身の心が揺さ
ぶられた感動を表現をする観客の熱とが、一つに融合し、共鳴することでしか
創り出せない「究極形の芸術」だと言えよう。

では、なぜ感染性が高いのか?
それは、お互いに感動の熱気を発散し、空間が一体化することで
心のカタルシス(浄化)につながるからだ。(精神デトックス効果とも言える)

そんな熱空間を意図的に創り出すなら?
私は「日本」でスタオベが起きる方法について考えてみた。

まず、手近なところでスタオベについて、情報収集する。
脳裏では、TEDの動画のラストでおなじみの、欧米人が総立ちになって
総立ちで興奮気味に自分に拍手を送る様子が再現された。
イメトレもできたところで、以下の通りスタオベを整理してみる。

①どういうところで起きるのか?
比較的密閉空間であることが多い(映画館、劇場、公演会など)
演劇など、演じ手と観客が同じ空気感を共有する
ライブ性の高いものでは、演じ手の熱気が観客に伝導しやすく、
さらに観客が感化されやすい。
この「同じ空気感を共有する」というのは、熱の伝導体のような
位置づけに思われる。そのため、仮に映画であったとしても
キャストがその場にいれば、ただ単に映画のみを放映するよりも
観客に熱は伝わりやすくなると言える。

②どういう風に起きるのか?
前列から後列、その後二階席、三階席にかけてだんだん連鎖していく。
なぜ前列かというと、やはり舞台に近いことで演じ手の情熱に
直接感化されやすい状態にあるからだと言えよう。
日本では諸外国と比べてあまりスタンディングオベーションは見られないが、
日本国外のアーティスト曰く、日本人は大人しく、ライブなどで立ち上がる
ことはあっても、その他の公演でスタンディングオベーションが起こることは殆ど無い。
アーティストを評価していない訳ではなく、他社の迷惑が気になって立ちづらいのだそうだ。
また私見になるが、そもそも日本人は、周りとの協調を重んじ、
欧米人に比べ、身体を張って大げさに自己感情の表現をする習慣が無い。
そのため、スタンディングオベーションのようなパフォーマンスに
慣れてもいなし、いざ「したい」ほど感動したとしても、どう表現して
良いのかわからず、周りを気にして意気消沈してしまうのではないか。

試しに「スタンディングオベーション」で検索してみるといい。
Yahoo知恵袋やたくさんの質問サイトで、「スタンディングオベーションを
どうやったらいいのかわからない。」「後ろの人が見えないことが気になる」
「感動を伝えたいが、恥ずかしい」などと言った悩みの投稿がかなりの数
で寄せられているのがわかる。
ここから言えることは、日本人においても、潜在的なスタオベへのニーズは
低くないということだ。
ただ、やりかたがわからない、やりにくい、そして恥ずかしいだけなのだ。
逆に言えば、上手く誘導さえしてあげれば、彼らは確実に感動を表現するだろう。

③どんなときに起こるのか?
ラストにかけて大きく盛り上がりを見せる、大きな展開を見せるとき。
感情が大きく揺さぶられるときなどが多い。
(出だしに感動しても、ラストまでその感動を覚えていられない。)
ここから、感動して我を忘れて表現をしたくなるような場面を後半にもうける
とともに、そういった感情になった際に、無意識にスタオベに移行できるよう
前もってサブリミナル誘導を仕掛けておけば、観客は自身が感動した時に自然にスタオベを表現手段として採用してくれるのではないかと考える。

④どんな効果があるか?
物販を座巻きする。
これは、舞台や演奏などではよくあるパターンだと思われる。
また、集団を密閉空間に閉じ込めて物を購入させるパターンとも近い。
感動の熱気に浮かされているときは、何か形になる余韻を残したくて
パンフレットや、高いTシャツや、グッズなどを物販で購入してしまう。
そして、感動する人数が多ければ多いほど物販が連鎖でにぎわう。
これも私見であるが、入場時にグッズを購入する人はもともとファンで
あることが多く数も少ないが、終演時に出てきて購入する人はほとんどが熱気覚めやらず
の衝動買いに思える。ここから、終演後の販売は、舞台と関連のある内容であることが
効果的と思われる。出来れば次回のチケットなどがあるならば購入してもらいたい。

今日はここまで☆

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