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2012-06-13

【私とトルコインターン2006 その6】クオリティって何だ?

クオリティって気軽に言うけど、何なんでしょうか?

これは研修生という立場に立って始めて見える、アイセックのあり方の問題な気がします。私もずっとアイセックで活動を行ってきたなかで、初めてわかることもありました。以下引用。

私が初めてブルサに来たとき、アイセックは私を本来の研修先(ローカルアジェンダ)に連れて行こうとせず、向こうで私の履歴書(CV)だけを見て判断し、別の企業(BEGEV)をあてがった。「私が言語情報学専攻で、教育実習も終えて、塾講のバイトしていて、アイセックでも非常に濃い活動をしてきた」ということを受けて、「キミのCVはプロフェッショナルなものだから、NGOの研修なんて生ぬるいよ。

絶対こっちの会社のほうがいいって!この会社は大人に英語を教える専門学校で、よりプロフェッショナルだし、将来英語教師になる(言ってないし!)キミには絶対学ぶ所の多いいい会社だよ!!」と説得される。

そのときは厚意だとは感じたが、やはりどうしても納得いかなかった。だから、両方のTNを見てから判断したいと主張したのだが結局その希望は聞き入れられなかった。後から当初の研修先が、現地アイセックのミスでダブルブッキングだったことが発覚した。

そりゃ希望だせるわけないよなあ。

結局彼らは、私の人間性を無視して、そのCVの見栄えのよさだけで自分達の大事な関係企業に「質のいい研修生を提供できている」というクオリティが大事なのであって、私の気持ちが大事なわけではない。

良く見落としがちだが、私たちの活動はモノをやりとりするのではなく人をやりとりしている。

モノと人との差は何か。

このことを前にも考えたことがある。

あれは、私がチャイナの研修担当をやっていたときの話だ。

研修生が報告会のときに私に言ってくれた一言が未だに忘れられないでいる。

「マッチングを行っていたとき、私にも正直色々な国の企業の候補があった。だけど、色々なアイセックの人と連絡を取り合う中で日本のこの会社に決めたのは、企業とのマッチングや選考を担当していたのがアヤだったから。

アヤは私を「商品としての研修生」ではなく「友達としての研修生」としてみてくれた。

私はそれが嬉しかったから、そんな人の薦めてくれる会社を信じた。」

これは、たいがいの人がメールにはマッチングに必要で、誰にでも送るような連絡事項しか書かない中で、私が彼女とメールをやり取りするときに必ずお互いの日常生活の話や、音楽、その他もろもろの話も混ぜてメールをしていたことを指しているらしい。

私は単にそういう外国の色々なことを共有するのがとても好きだからやっていただけだったので正直、なぜ彼女がそこまで喜んでくれたのか余りその時は理解できなかった。

だけど、自分が研修生になった今ならよくわかる。

それは、「心」を持つものとして扱ってくれるから。

ブルサのアイセックは自身のクオリティに非常に自信を持っていて、それを磨くために本当に忙しそうに活動しているにもかかわらず当の研修生の満足度はかなり低い。

なぜ?それは、基本的な研修生の生活と不安な心に対して理解を示そうとしない、いわば、一つ一つの気持ちのこもってない「モノ」と同じ扱いだから。

だから困っている研修生や悩んでいる研修生を本当に理解しようと努力しないまま、その場の勢いにまかせて怒ったり、ワガママだと切り捨てたりしてしまう。

理解しようとする努力って本当に難しくて誤解があらゆるところで生まれ、わかったつもりに、やったつもりになっていることが山ほどある。

・私の同僚のロシア人研修生エラダもそうだ。彼女とアパートをシェアしていた人(アイセッカーか研修生)がカギを持ったままいつまでも帰ってこず、エラダは夜中までドアの外で何時間も待たされていた。日本のようにいつも明かりがついているわけではないので、暗がりの中、アパートなのでいつ誰が上がってくるかも知れないところで一人何時間も誰かが帰ってくるのを待っている。ただでさえも、夜分は変なにーちゃんがいっぱいいるからアジア系の女の子が一人でいるのは危ないのに。その心細さの中、わらにもすがる思いで、そのアコモを手配したアイセッカーに電話すると、「大事なサッカーの試合が見られなかった!!」と怒られ、しかも、「そんなことはよくあるんだから、我慢するべきだ」とも言われたらしい。彼女は、悲しくて悔しくて本当に母国へ帰りたくなったそうだ。

めちゃめちゃ泣いたらしく、その後はちゃんと対応してくれ、ドミトリーにしばらく住み、その後ホームステイできることになりアコモの問題は収まったが、それにしてもそんなに住む所が不安定なこと自体問題だわ。

そして、彼女の場合、研修先でも仕事がない。私と同じ研修先、BEGEVで働いているが、「ネットで英語関連のサイトを検索してほしい」と言われた以外、日中何もすることがなく、上司の英語教師も自分の授業がある夕方にしか来ない。

大人相手の授業なので、レッスンは基本的に夕方6時半からだ。

夜はレッスンはあるが、大人相手なのでもちろん教えさせてもらえないし、そもそも夜遅くまで会社に残れないので(通勤に片道1時間程度かかるので危ないし、朝の出勤も9時と早い)、資料印刷を手伝ったり、たまにある昼間の英会話のレッスンに参加させてもらうことぐらいしかやることがない。

自分で仕事を探そうにも、上司はほとんど会社にいないし、周りに何も資料も道具もないし、数人いる社員さんに何か聞こうにもトルコ語しか話せないためほとんど意思疎通が出来ないのでどうしようもない。

市の郊外に立地しているので、外に出て観光とか情報収集しようにも周りは空き地か工場だけで何もない。

部屋にあるのはパソコンとデスクだけ。これで毎日はひどいよ。

私はさすがに気がおかしくなりそうだったので、行動を起こした(これは今度日記に書きます)けど、

彼女は結局最後までこのTNで研修期間を過ごしている。

彼女も最初はTNを変えて欲しいとアイセックに頼んだそうだ。

だが、理解してもらえなかったらしい。

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