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2012-06-05

魅惑の大地アナトリアへ

限られた滞在時間でベストなルートを組むのに詳細にイメトレして考えるのは骨が折れるけど、すごく楽しい。

実際に旅行した時に答え合わせしてるみたいな気分になる。
そしてひとつやふたつ間違っても大概のことは大体なんとかなるし、予想外のことがまた面白かったりする。

夏に向けて決心した。
四度目のトルコ。
なぜこんなにも惹かれてやまないのか。
それはやはり文明の十字路であり、昔もこれからも世界の要所として期待されている大地だから。
自由で温かく居心地が良いから。

いままでイスタンブール、ブルサ、エスキシェヒル、イズミール、エフェス、チャナッカレ、トロイワ、アソス、パムッカレ、デニズリ、アンタリヤ、ケコワ島、ギョレメ、アヴァノス、ユルギュップ、ネブシェヒル(いわゆるカッパドキア地方)、トラブゾンに行ってきた。

主に左の地方ばかりなのは、右下側はクルド人が多く住む場所で、イラン、イラクと山林で隣接する南東部のハッキャリやシュルナクなどの地域は外務省も渡航延期を勧告するほど、トルコ一治安が悪い場所として知られているから。
あの村上春樹も雨天炎天という二十年前ほど前のトルコとギリシャの紀行記でこのあたりの山あいに車で迷い混んでえらい不安な目にあったというエピソードが記されてる。

トルコ周辺国のカフカス諸国や、黒海を挟んでのロシア、イラク、イラン、シリアなどあるが、どこもなかなか治安が安定しない。シリアはダマスカスとアレッポに非常に行きたかったのに、外務省から退避勧告が出ている。まあこの時勢だから仕方ない。
意外とイランがまだマシだったりするので、いつかトランスアジアエクスプレスでトルコからシルクロードを渡りたいな。そのためには、中央アジアのグレー過ぎる治安が良くなることが先決だが。私はどうも一人旅しづらいエリアばかり気になるようだ。
本来は人一倍怖がりなので、一人旅では身の安全とスリに十二分の注意を払っているが、女というだけで面倒なこともしばしばあるので、本来はもう少し自由が効けば良いなあと思う。
いろんな意味でおとこに生まれればよかった笑。

カフカス諸国のグルジアは全土で渡航延期勧告、アルメニアやアゼルバイジャンは独立を主張する自治共和国
アブハジアなどをはじめとする場所でロシアの弾圧がおさまらない。
ロシア自体は特にどうということはないが、全土で充分注意してください、と外務省が勧告を出している。
闇夜に人が消えたりするのかしら。

西側のギリシャはトルコと仲は悪いが、昔思っていたほどの治安の悪さはないようだ。ブルガリアも同じく。
ただ、残念ながら余り惹かれない。
ギリシャも遺跡そのものは気になるけど、トルコにも素晴らしいものがたくさんあるし。
ルーマニアやクロアチアは、美しい自然を見に行ってみたいと思う。ルーマニアはトランシルバニアのドラキュラ伝説でアングラなイメージを抱いていたけど、実際は風光明媚なのんびりした国らしい。

前置きが長くなったが、今回行きたいのは、シリアに近いトルコ南部。ハイライトは現地友人の結婚祝いと、山頂に大きな遺跡がゴロゴロ転がっているネムルトダーゥでの日の出と日没の観賞、トルコアイスのドンドルマの聖地カフラマンマラシュでの本場トルコアイス作り、シャンルウルファの聖なる魚の池、イタリアのアルベロベッロやイランでしか他に見られないようなとんがり屋根の伝統的村落ハラン訪問。そしてカザンテップの世界有数のモザイク美術館。

そして、不安だが、出来るなら、
出来るなら、、もう間もなくダムに水没してしまう遺産、ティグリス川のハサンケイフに行きたい。
なんとかして。。。

最後はイスタンブール西部のギリシャとの国境の街エディルネ。オスマン帝国時代にスレイマン大帝に仕えた天才的国民的建築家ミマール・スィナンが、その知識と技術の全てを捧げて造った最高傑作のセリミエ・ジャーミィとその周辺施設。
私はミマール・スィナンが大好きなので、話すと長くなるが、当時のスィナンの思想は、モスクをつくるだけでなくモスクを中心とした浴場や市役所、集会場所、病院などを機能的に配置する、街そのものを構築していた。

イメージはこんな感じ。

世界遺産のネムルトダーゥ

シャンルウルファの聖なる魚の池

カフラマンマラシュ

ハランのとんがり集落

カズィアンテップのモザイク美術館

もうまもなくダムに一部沈む
ハサンケイフ

セリミエ・ジャーミィ
トルコ一美しいモスク

あ、ミマール・スィナンについては、夢枕 貘さんの「シナン」という本が素晴らしく面白いので、読んでみることをお薦めする。

宮廷の常備歩兵軍団イェニチェリに志願したもののイェニチェリに止まらず、皇帝付き建築家になり、ミケランジェロとの出会いで独自の作風を深めながら、悲願のアヤソフィアを越えるモスクを晩年に完成さ
せる。

ああ、もう出社しなきゃだ。
この続きはまた後日。

最後に。
いろんな人にどうやって二ヶ月のインターンでそれだけのトルコ語の語彙を増やしたのかと聞かれる。
ひとつは日系の自動車の下請け企業で働いていた、人一倍努力家の先輩インターン生がいて、彼の3ヶ月にして非常に流暢なトルコ語と英語に触発され、負けたくなかったから。
二つ目は地域のNGOでトルコの子供たちに初歩の英語を教えるという研修内容で、私自身がトルコ語をある程度理解していないと、彼らのつまづくポイントや文化、表現したい内容を理解できないと感じたからだ。

旅とは、異なる環境で自分を見つめ直すこと。
今の私はこれだけ頑張っているだろうか。
今の私はこれだけ将来に夢を持って
生きているだろうか。
再考させてくれる。

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