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2012-04-14

Fantastic 色即是空

「色即是空、空即是色」

この”色”。

「般若心経」はまず宇宙は色、受、想、行、識の
五蘊(ごうん)によって構成されていると説く。

五蘊のうち、”色”は物質的な宇宙すべての「存在」をあらわす。
残りの四つは、いずれも人間側ーこの宇宙を眺める者に生じる心の動きを指す。

つまり、”存在というものは、その存在するものとそれを眺める心の動きの二者があって
始めて成立する”と言っている。

さらにそれでいて、それらすべての本質的なものは、”空”であると言い切っている。

人の心の機微も、大きな自然も、地球も、宇宙の動きも、時間の尺度こそ違えど悠久の世界を
前にしては、”空”という儚い一瞬の夢でしかない。
しかし、それほどまでの”空”も、色があればこそ成り立っている。
だから、空即是色と言えるのだろう。

密教とは、宇宙すべての想いや存在”色”を肯定し、かつそれらをひとまとめに飲み込む
”空”という万物の真理に近づく広い学問ではないかと思った。

それを大唐帝国から日本に持ち帰った名文家、「空海」阿闍梨。
「阿闍梨」とは梵語(サンスクリット)でācārya アーチャーリャと言い、
「規範」を意味する。弟子たちの規範となり法を教授する師匠である。
つまり、彼は天下の唐において、単に留学生として密を習っただけでなく、
その真髄まで体得したということだ。

そんな彼の求めていた密とは、いったいどういうものか。
日本で彼はそれをどのように「言葉」に置き換えて人民に・富貴に広めようとしたのか。
今はどのように受け継がれているのか。
そして、土木作業にも明るかったらしい彼の立てた、
金剛峰寺とその山々はどのようなものか。

・・・・・・・・行ってみたい。

さまざまな残念な事情により、いつ行こうか思案にくれていたが、
林業に詳しいお兄さんに3月にヒントをもらっていたことを思い出した。

和歌山県の高野山金剛峰寺。そして、別件だが、熊野古道。
どちらも帰省時に行ってみたいと思っている。

旧所名跡。
人の想いと時間が残る場所。
今年も少しずつ日本について詳しくなりたい。

旅とは人のふるさとに触れること。
空海の教えのふるさとは今どうなってるのだろう。

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